海洋深層水と湧昇現象について


 

和歌山県潮岬の湧昇(ゆうしょう)現象に関するご説明です。


海水は地球規模で循環しています
右の図は米国のブロッカー博士が80年代に図式化したもので、「海水のベルトコンベヤー」と呼ばれる。深層水の資料で必ず目にするモデルです。
仕組みは、海水は北太西洋のグリーンランド沖で冷やされ、比重が上がって重くなった海水は海底深く沈み込み、低緯度へ南下する。南極海周辺から沈み込んだ海水と合流し北上、北太平洋で表層に浮上して、北太西洋に戻り、再び沈降する。この大循環を延々と繰り返すと見られています。
沈み込む海水の量は、1秒間に約40メガトンといわれています。1メガトンは100万トンですから、地球規模の循環の膨大な量。沈降して表層に浮かび上がるまで、2000年ほどと考えられています。
※現在も世界中で調査が続けられています。


海水大循環

海洋深層水は2000年物?
日本各地で取水している深層水は「2000年物」かと思いきや、そうとも言えません。地球上には大循環に付随した流れや、全く別の起源を持つ循環も存在します。高知県室戸沖や和歌山県潮岬は北太平洋中層流が迫り、富山湾には日本海固有水という流れがあります。起源や深さなど異なる流れが海の中を縦横に走っています。


海洋深層水
このHPをご覧の皆様も、海洋深層水と言う言葉はご存知かと思いますが、海洋物理学分野では、数千メートル以深の水を深層水と表現しています。ただ、一般的には200メートルより深い海水(非生産層と言います)はすべて深層水と呼んでいます。世界の海の平均水深は約3800メートルですので、海水の95%が深層水で満たされている訳です。

海洋深層水は生産層(200メートル未満の表層)に比べ、ミネラルや超微量元素が多く含まれている事は、さまざまな研究で発表されております。

湧昇現象とは
湧昇というのは、深層水が大陸棚や海底山脈、岩礁などにぶつかって表層にわき上がってくる自然現象の事です。カリフォルニア州やメキシコ、チリなど南北米大陸などに大規模な湧昇海域がある一方、小規模で局地的に出現する海域もります。和歌山県潮岬の地元では古くからこの海域を鏡と呼んでいます。

潮岬の海 鏡
潮岬の採水地付近         鏡のような海面(深層水が沸いています)

湧昇海域は生物生産力が上がる
湧昇海域の面積は、地球上に40万平方キロメートルあるといわれています。全海洋のたった0.1%ですが、漁獲高の約50%を占めていると推定されています。湧昇海域は外洋海域より植物プランクトンや藻類の生産量が6倍という試算もあり、必然的に植物を餌とする魚類も増える訳です。
深層水のミネラルや超微量元素が湧昇海域では有益に働き、生物生産力が上がっているのでしょう。


こだわりの裏話
これは裏話になりますが、潮岬で採水しているのは海流図や海底図、また、サンプルリングした海水のミネラル分を調査した結果、和歌山県潮岬を選んだ訳です。

事務所は大阪で配送センターは和歌山県西牟婁郡白浜町(車で1時間の距離)になります。
でも、和歌山県の特産品も、このHPで紹介していきたいと思います。
P.S 今、凄い梅干作ってます。



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